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シュウカイドウ

庭のシュウカイドウが咲きました。
半日陰が良いというので、藤の木の下に植えてから、もう10年近くなるのでしょうか、毎年、これといった手入れもしないまま、秋には優しい花を咲かせてくれます。
今年は私の心に、一段と愛おしく感じる秋です。

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シュウカイドウ(秋海棠)は、中国原産の多年草、ベコニアの仲間なのでとてもよく似ていますが、私は、ベコニアが洋風なら、シュウカイドウは和風の花という感じがします。それは名前から来る印象ばかりでなく、シュウカイドウの楚々とした優しさのためかなあと思うのですが。
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春に咲く海棠の花に似ていることから、秋の海棠ということで秋海棠と名づけられたといいます。春の海棠に似ているのは、上2枚の雄の花(雄花)のことで、黄色のまん丸は葯と呼ばれる雄蕊の一部で、花粉を作る器官です。
で、下の写真が、雌花です。枝から垂れて、雄花の下に咲きます。垂れた花の下に顔を出している黄色が雌蕊です。
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後姿も、いいなあ~と思って・・・
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by coraltree-37-11 | 2006-09-30 09:16

ホソバトリカブト

先日、山を歩いていて道に迷いました。どこも皆同じように鬱蒼と樹が茂り、方角を失いかけたとき、このホソバトリカブトに出会いました。色彩に乏しい山の中で、トリカブトの紫に突然出くわした時は、その美しさにしばし見とれてしまいました。
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ホソバトリカブト(細葉鳥兜)はキンポウゲ科の多年草で、名前の由来は,この花の形が舞楽のかぶり物である鳥兜に似ているためなのだそうです。
保険金殺人ですっかり有名になったトリカブトですから、猛毒を持った恐ろしい植物だというイメージが強いのですが、この美しい花のどこにそんな毒が・・・と信じられない思いでした。
「綺麗なものには毒がある」の代表なんでしょうか。
実際、全草に毒性のアルカロイドを含み、これはふぐ毒に次ぐ猛毒らしく、植物界最強の猛毒なんだそうです。コワイ!
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烏帽子状の花弁は萼なのだそうです。萼は全部で5個(上の1個が兜状で大きい)あり、花弁は2個あるのですが、兜状の萼片に囲まれて見えないのだそうです。
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まだ蕾のトリカブトの花
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by coraltree-37-11 | 2006-09-28 05:22

ウメバチソウ

ユキノシタ科の多年草、山地の湿地帯に生え、草丈は15cmくらい、1本の茎に1葉1花というシンプルな姿をしています。
花の形が梅鉢紋に似ていることから名づけられました。実家の家紋は梅鉢なんですが、なるほどよく似ています。

5枚の花弁と5本の太く白い雄蕊があり、この普通の雄蕊とともに、糸状に裂開した花粉を出さない仮雄蕊(ゆうずい:仮おしべ)があり、その先端に黄色い腺体を持ち、これが梅のおしべを連想させるのだそうです。
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ウメバチソウの仮雄蕊の黄色の腺体で騙して昆虫を引き寄せるらしいのですが、この花には昆虫にやる蜜がないのだそうです。
ここに止まっているハチも何のご褒美も貰えないという事なんですね。
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by coraltree-37-11 | 2006-09-25 06:21

エゾリンドウ

花の百名山として知られるN山(長野県富士見町)への登山口近くにあるN湿原、
湿原をを独り占めしているようなリンドウの群生が私を迎えてくれた。
雲も秋、風も秋、心も秋?

秋色に染まる湿原の中で凛として咲く青紫色のエゾリンドウ
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リンドウ科の多年草、山地の多湿地に生える。北方に多いことから蝦夷リンドウと名付けられた。
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蝶の姿が余り見えなくなった湿原で、イチモンジセセリとアカトンボがとても目立っていた。
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ハチが体ごと、リンドウの花の中に突進していった。まるで滑り落ちるみたいに・・・
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by coraltree-37-11 | 2006-09-23 00:52

ヤナギラン

アカバナ科
花が蘭の花を思わせ、細長い葉が柳のようなので、ヤナギランといいます。

夏から秋の高原で、細身の体をスクッと真っ直ぐ立てて沢山のピンクの花をつけている姿は、とても清々しく、高原の貴婦人のような風情を感じました。
高さ1M程、2cmくらいの花を枝分かれのない1本の茎に沢山つけます。
特に珍しいわけではなく、どこの高原でもよく見られる花で、夏の高原を代表する花の一つなんでしょうね。
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これは9月の初めの撮影分です。大きな先の4つに分かれた雌蕊が印象的でした。ハチ達にも人気があるようですが、ヤナギランには、小さなハチばかり集まっています。
高原に沢山いるマルハナバチなどの大型のハチがやって来ないのは、華奢なヤナギランには大型のハチの体重を支えきらないし、止まり難いのかなあ~なんて考えて見ていました。
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こちらの写真は、4つに割れた雌蕊の様子が更によく分かると思います。でも、この大きな目立つ雌蕊を見ていて、ちょっと不思議に感じたことがあります。
8月の初め頃、ヤナギランが咲きだした頃には、この目立つ雌蕊がなかった・・・ということを思い出したのです。
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この写真は8月の初めに撮った写真です。雄蕊だけしかありません。そう、始めてみたときの花の印象と違って感じたのは間違ってなかったのです。これは何故?
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実はヤナギランは雄性先熟といって、雄しべが熟しているときには雌しべの先端は花の裏に隠れ、同じ花では受粉しないような仕組をもっているということを後になって知りました。
秋も深まると、白く長い毛を持った種子がつくそうです。それが風に舞って新しい命を育むんですね。ぜひそのシーンを見てみたいと思っています。
by coraltree-37-11 | 2006-09-19 10:06

ジャノメチョウ科の蝶達

今夏出会ったジャノメチョウ科の蝶達をまとめて見ました。
茶色の決して派手ではない蝶達、樹林帯の中にいるものがほとんどでした。
似ているようで微妙に違う蝶達を識別するのは、楽しいながらも難しい作業でした。
もし間違っていましたら、教えてください。

ジャノメチョウ
ジャノメチョウは、色々なところで出会いました。比較的明るい草原などでも見られました。
太陽が好きなんでしょうか、羽を広げて止まっていることが多いように思いました。
ススキなどイネ科、ショウジョウスゲ、ヒカゲスゲ、ノガリヤスなどカヤツリグサ科などが幼虫の食草です。
山梨県牧丘町にて
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ヒメウラナミジャノメ
この蝶もよく目にしたチョウです。花に止まることの少ないジャノメチョウ科のチョウの中で、ジャノメチョウとヒメウラナミジャノメは花に止まっているのを目にすることも多かったです。
ススキ、チガヤ、チヂミザサなど多くのイネ科、カヤツリグサ科などを食草としています。
山梨県竜王町にて
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静岡県清水市にて
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ヒカゲチョウ
ヒカゲチョウは、鬱蒼と木が茂る樹林帯で見かけました。曇った日や夕方に出会うことが多いような気がしたのですが、太陽は余り好きではないのかしら・・・
メダケ、アズマネザサ、ミヤコザサ、クマザサなどタケ科を食草にしています。
山梨県甲府市にて
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山梨県北杜市にて
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これはオスです、後翅中央に性標といって毛の束があるのが分るでしょうか、メスはこれがなく、地色がオスに比べて淡い色をしています。


ヒメキマダラヒカゲ
ヒメキマダラヒカゲは、8月の初め、西穂高へ登った時に、登山道で出会いました。休憩をしている私に、寄って来ました、汗の匂いに寄ってきたのでしょうか、その後歩き出してからもしばらく私についてきた可愛いチョウでした。
食草はチシマザサ、シナノザサ、トクガワザサ、ミヤコザサなどタケ科です・。
岐阜県高山市にて
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キマダラモドキ
キマダラモドキは、標高1700メートルの高原を散策中に出会いました。とても綺麗なチョウという印象を持ちました。山歩きをしていると、樹林帯の中では色々なヒカゲチョウと多く出会いました。たぶんもっと多くの種類のヒカゲチョウたちと出会っていたのだと思います。
そして、その多くは余り逃げずに、私に寄って来ました。汗の匂いに惹かれてくるのだと思いますが、でもそれでいて写真を撮ろうと寄って行くと、これがなかなかじっとしてくれませんでした。
カモジグサ、ススキなど多くのイネ科、ヒカゲスゲ、カサスゲなどカヤツリグサ科を食草としています。
岐阜県高山市にて
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ヤマキマダラヒカゲ
ヤマキマダラヒカゲも私の登山靴の上に止まって離れなかった印象的なチョウでした。足を少し動かしても止まり続けていました。複雑な模様、サトキマダラヒカゲとの区別、これが結構難しかったですが、当たっているでしょうか・・・
シナノザサ、トクガワザサ、アズマネザサ、チシマザサ、ススキなどが食草です。
岐阜県高山市にて
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by coraltree-37-11 | 2006-09-17 23:54

ナガコガネグモ

近くの川辺の公園で、ナガコガネグモを見つけました。
派手な模様とかなりな大きさににびっくりでした。
この蜘、大きな円形の巣を張り、ジグザグや直線状のかくれ帯と呼ばれる白い太い模様の中央にいて餌の昆虫がかかるのを待っているようでした。
これはメスです。背中側(表?)です。黄色と黒の縞模様がとても目立ちます。
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これは、腹側(裏?)です。糸の出る穴や、口の様子がよくわかります。
このお腹、北海道の民芸品店で売っている木彫りの靴べらのような模様に見えて仕方がありません。
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これはオスのようです。メスよりかなり小さいです。抱えているのは何でしょうか、白い塊を大事そうに持っていました。
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これはナガコガネグモの幼虫だと思います。「幼虫のかくれ帯」で“身を固めている”からです。この円盤状のかくれ帯は幼虫特有のもので、成虫になると縦一本ジグザグのかくれ帯になります。
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by coraltree-37-11 | 2006-09-14 12:03

スジグロシロチョウ

モンシロチョウとそっくりじゃないですか?
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でも羽を広げると、モンシロチョウではありませんでした。
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白い蝶(モンシロチョウかと思っていました)が数頭、もう終ったヒヨドリバナやマルバダケブキの上を舞っていました。そのうちの1頭が私の足元に来て、羽を広げて日光浴を始めました。
広げた羽を見て、モンシロチョウではないと分りました。
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山梨県牧丘町にて。
スジグロシロチョウ(条黒白蝶)は春型と夏型ではかなり違っており、
春型は羽根の裏側の黒いスジがハッキリとし、
夏型は羽根の表側の黒い斑点がハッキリとするという違いがあります。
食草はアブラナ科で、イヌガラシや大根などの栽培種も食べるそうです。

モンシロチョウに似ていますが、スジグロシロチョウは羽根の裏に黒いスジが見られる為識別できます。
また、モンシロチョウは比較的、日が良く当たる場所を好むのに対し、スジグロシロチョウはどちらかといえば日陰を好み、  2種は住み分けをしているとも考えられるのだそうです。
by coraltree-37-11 | 2006-09-12 02:51

8月に出会った黄色い蝶達

スジボソヤマキチョウ  岐阜県高山市にて
スジボソヤマキチョウ(筋細山黄蝶)は渓流沿いや山地、高原で見られ、ここに挙げた3種の中では一番大きい蝶です。前翅の先端部が尖っていて、黄色の葉っぱのように見えます。
成虫で越冬し、越冬した成虫は5月頃まで生き延び、6月末からは新しい個体が現れます。、
食草はクロウメモドキ科クロウメモドキなど。
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この蝶は花に止まっている時に翅を開閉しませんので、羽の表の写真はやっと撮れたこれ一枚、ボケてますが、オレンジ色の紋が綺麗です。
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キチョウ  山梨県牧丘町にて
キチョウは本当にせわしなく動き回る蝶ですね!少しもじっとしてくれない蝶でした。
平地から低山地の林縁、河原などに生息します。
食草は、マメ科のメドハギ、ネムノキなど。
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モンキチョウ  山梨県明野町にて
モンキチョウはモンシロチョウと同じくらいの大きさで、原っぱ、公園、河原など開けた環境に広く生息するどこでもよく目にする蝶です。
見ていて、白っぽいタイプとその名の通り黄色いタイプとあるように思いました。
食草はアカツメクサ、シロツメクサ。
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by coraltree-37-11 | 2006-09-09 09:22